新型コロナの影響もあり「電子化と脱ハンコ」が、加速しそうですね。
印鑑を押すという、伝統はよいものですが、インターネット時代に適応した改善は必要です。
急激なペーパーレス化には、対応できない高齢者も沢山います。
日本は「Full of Technology」
外国の友人に、日本は「フル・オブ・テクノロジーの国でしょ」と言われたのは、20年近く前です。
外国から見て、日本のモノづくりや技術は、有名でした。
海外旅行に持参した、画素数の多いデジタルカメラは、感嘆されました。
しかし、モノづくりでは、最前端でしたが、国内のモバイル環境などは、諸外国に劣っていました。
企業内のネットワークならいざ知らず、ノートパソコンを持って移動しても、通信できる場所が少なかったです。
その後、スマートフォンが普及して、国内の通信網も、格段によくなりました。
今や、子供たちも、みんな、ネットユーザーです。
企業内での電子化
大半の会社は、社内にネットワークを構築して、業務の効率化を図っています。
しかし、データの蓄積以外の観点では、まだ、紙の請求書や稟議書のようなものが、当たり前です。
確かに、他社から送られてくる「請求書」のようなものは、角印の押された原本でないと困る、というのはわかりますが、最近の複合機を使えば、PDFの印刷でも、区別かつかないです。
海外の取引先から送られてくる請求書は(郵送ではなく)PDFを印刷したものでOKなのに、国内のものは、ダメというのは、変な話です。
もちろん、偽造の心配はありますが、紙か電子かにかかわらず、送られてきたものが、正しいものかどうかは、人間が判別するので、そこがしっかりしていれば、よいのではないかと思います。
コロナの影響で、リモートワークを始めたり、続けている会社も多いです。
設備やシステムの整った大企業が多いとはいえ、企業は、確実に電子化に移行すると思います。
役所も進化する?
問題は、お役所です。
例えば、市役所や区役所に行って、年金や健康保険手続きをしようとすると、別の場所の端末に行って、データを印刷します。
窓口に端末を設置して、それを見れば、移動する時間も、印刷する紙も必要ないです。
役所の手続きも、一部、電子化されるようになってきましたが、非効率のせいで、申請者が長時間、待たされています。
国勢調査も、インターネットでできるようになりましたが、郵送の場合は、細かいマークシートをマークしたりするので、時間も手間もかかります。
マイナンバーカードの申請も、スマホやネットで手続きすれば早いのですが、郵送&手書きは大変です。
郵送で、受け取ったものを、再度、入力するのも、二度手間です。
高齢者は対応できない
パソコンやスマホを、使いこなしている人たちはよいのですが、高齢者は、電子化についていけません。
会社勤務をしている中高年なら、まだ、ネット社会にも対応できます。
しかし、すでに、高齢になってしまっている人に、覚えてもらうというのは、無理があります。
シニアでなくとも、郵送、パソコン、スマホなど、色々選択肢があると、どれが一番簡単なのか、よくわからないことがあります。
例えば、マイナンバーカードの申請、マイナポイントの事前予約なども、どれがよいのか迷ってしまいます。
しかも、マイナポイントなどは、公式ページを見ても、手続きが複雑そうで、混乱します。
認証システムの仕組みが理解できなかったり、インターネットで、比較検討できないシニアは、手続き不可能になるかもしれません。
まとめ
電子化や脱ハンコ化は必要ですし、今が、過渡期です。
すべての人に対応しようとすると、選択肢が多くなり、わかりにくくなってしまいますが、高齢者に配慮しながら、改革を進めてほしいものです。
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