梅雨の時期の雨は、しとしと降ります。
夏と言えば、夕立です。
しかし、6月なのに、大雨注意報が出ています。
予測困難な局所的大雨は、俗にゲリラ豪雨と呼ばれています。
日本は、雨季のある地域のように、スコールのような豪雨に注意喚起する国になったのでしょうか。
ゲリラ豪雨とは
ゲリラ豪雨とは、局所的な大雨のことです。
正式な気象用語ではありませんが、2000年代以降、「予測困難な局地的大雨」という意味で広く使われるようになりました。
夏になると、湿気が多くなり、よく夕立が降ります。
元々、夕立は、サッと降る雨で、夏の暑さを一時的に和らげます。
傘を持たずに夕立に降られるというのは、夏の風物詩のようなものでした。
ゲリラ豪雨は、夕立とは違い、局所的な大雨が、さらにひどくなったものです。
何日も続く集中豪雨ではありませんが、一部の地域に大量の雨が降ります。
道路の冠水もひどく、逃れられない雨と言った感じです。
雨季に降るスコール
ゲリラ豪雨という言葉が盛んに使われ始めた頃、雨季のある地域のスコールを思い浮かべました。
スコールは、1日1回ほど、雨季の時期に、激しい雨が降ります。
雨量が多いため、道路が冠水したり、川が氾濫しますが、乾季の後のめぐみの雨でもあります。
スコールの降る時間は決まっていないため、夜間に降れば、昼間は普通に行動できます。
1回に降る時間は、1~2時間程度が多いので、その間は、外に出ないようにします。
年により、雨の量が違うので、川の氾濫や土砂崩れなど、被害も違います。
雨が降る前は、涼しい風が吹いてきます。
雨季がある地域に住む人たちは、雨が降りそうな気配を、肌で感じています。
アンコールワットでの出来事
10年くらい前、4月末に、カンボジアのアンコールワット遺跡を見学していると、遺跡の頂上で、スッーと涼しい風が吹いてきました。
ガイドさんが「雨が降るので車に戻りましょう」と言ったため、素直に従いました。
頂上にいた、オーストラリア人の観光客が「もう帰るの」と笑っていましたが、日本人は、こんなとき、ガイドさんに従います。
数人で、車に戻り、バンのドアを閉めた途端、大雨が降ってきました。
オーストラリア人のお兄さんたちは、遮蔽物のない遺跡の頂上で、ずぶ濡れなのだろうな~と思いつつ、20分ほど、バンの中で待機しました。
次のスポットは、夕日が見える場所でしたが、雨は止まず、やむなく、最後の観光スポットを飛ばし、お土産物屋に避難しました。
急な大雨に見舞われると、その時のことを思い出します。
暑い中、急に、涼しい風が吹いてきたら、要注意。雨を警戒した方がよさそうです。
日本の四季は、雨季と乾季のある地域とは違いますが、温暖化や、気候変動のせいで、夏は雨季のような気象になるのかもしれません。
数十年単位で、少しずつ気候は変化しています。
夏の風物詩の夕立より、天気予報をチェックして、局所的大雨のゲリラ豪雨に警戒した方がよさそうです。
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