映画「タイタニック」は、客船の上で若い男女が出会う、ラブストーリーです。
豪華客船タイタニックは、いくつもの偶然が重なり、処女航海で沈没しました。
実話とフィクションが交錯する「タイタニック」のあらすじ感想、タイタニック号沈没の考察をまとめてみました。
映画タイタニック あらすじと感想
映画「タイタニック」は、前半がラブストーリー、後半がパニック映画です。
お金持ちの娘ローズと、画家志望の貧しい青年のジャックは、タイタニック号に乗り合わせます。
二人は出会い、恋に落ちます。
上流階級を気取るローズのお母さんや、ローズに心を寄せながらも、支配しようとするモラハラ男のキャルドン。ローズの回りには、鼻持ちならない人たちが多くいます。
お嬢様のローズが、さわやかで一途な青年、ジャックに惹かれるのは、当然といえます。
映画の主演は、レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットです。
美男美女の若く清純な恋物語に、ほのぼのします。
しかし、タイタニック号は、処女航海で海に沈んだ、実在の船です。
夜間に氷山にぶつかり、安全な船と言われた巨大な船体には、亀裂が入り、わずかな時間で沈んでしまいます。
救命ボートを乗客乗員分を積んでいなかったため、海に沈んだ人も多数いました。
映画では、乗り切れなかった人がパニックを起こし、船体が傾く様も描かれています。
「タイタニック」は、実話とフィクションが交錯して、ラブストーリー派にも、パニック映画好きにも、面白い映画となっています。
タイタニック号の沈没 考察
タイタニック号は、氷山にぶつかってから、わずかな時間で沈没しました。
後日明かされた、沈没の理由は、氷山が、熱で温度の高くなった船底付近の壁に、亀裂を作ったことです。氷山が当たった部分が悪く、短時間で浸水したという説です。
タイタニックは、航海を日程通り進めるため、急いでいたのも、沈没の原因になりました。
船の安全より、利益や評判を優先したため、悲劇は起こり、救える命も救えませんでした。
危機管理ができていなかった証拠です。
この映画やテレビのドキュメンタリーなどで放映されたように、大勢の人は、沈没直前パニックを起こし、我先にボートに乗ろうとしました。
誰もが、もしその立場なら、同じようにしていたでしょう。
船長をはじめとする乗組員やスタッフの中には、逃げることをあきらめた人もいます。
子供のいる家族連れや、老夫婦も、離れ離れになることを拒み、船にとどまりました。
救命ボートは、定員のMAX人数を乗せずに、タイタニックから離れていきました。
そして、船が沈んだのを見ても、ほとんどの救命ボートは、助けに戻りませんでした。
冷たい海に投げ出された人々は、救出される間もなく、亡くなりました。
タイタニック号は、いくつもの悪い偶然が重なって沈み、救助が及びませんでした。
お金で救命ボートに乗せてもらおうとしたり、無理に乗ろうとした人を銃で脅したり、追い詰められたときに人間のする行動に関しても、考えさせられるものがあります。
映画で描かれたように、2等船室以下の乗客が閉じ込められ、脱出を拒まれたのも心痛む話です。
まとめ
映画「タイタニック」は、客船の上で若い男女が出会うラブストーリーです。
同時に、沈みゆく船でのせめぎあいや、パニック状態を描いた映画でもあります。
究極の選択を迫られた場合の、人の行動という面でも考えさせられます。
実話とフィクションが交錯した、よくできた映画です。
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